ニッポンのジレンマをみて

1970年代以降生まれの若い論客が、日本の格差をテーマに議論する「ニッポンのジレンマ」を見て印象に残った点。

渋谷知美さん(社会学者)が、日本の男は企業に時間を奪われて子育て育児の準備が出来ていない。もっと子育て育児に参加する準備をしないといけないというのに対し、猪熊さん(IT企業経営者)は「100%正しいが、絶対に無理」。

私も無理だと思った。子育てするには金がかかり、金を家計に持ってくるには、それこそ効率よく稼がなければならない。未経験でも大学出ればすぐに企業に入れて、9時から5時まで働けば金が持ってこられるシステムがある以上、男は外で稼いで女は育児家事が一番効率いいしすぐ出来る。

私はそれをしないで、家で妻と一緒に子育て家事育児仕事全部(つまり役割分担や線引きを、アクティビティーに対してほとんどせずに)やってみて、効率のいい部分もあれば悪い部分もあり、ただひとついえるのは気分的に大変すぎて、しばしばディストリクトに襲われるということ。

あと、なんだろうか、人生いっぺんに全部やってきて、もうおなかいっぱい状態になる。そうすると、毎日、やる気があるうちは何とかルーティンワークをこなし、やる気が枯渇してくるともう何も出来ない。寝るとか非生産的なことにしか。

今回参加していた論客はきっと私ほどには家事育児はやっていないだろう。家事育児ばっかりやると、「教養」が剥落してだんだん近視眼的になってくる。なまじっか知的好奇心が高く、社会的自己実現欲求があるとつらくなる。そういうのは出来なくなるから。だって家事育児の肉体労働で疲れて眠くなり、本を読めない。

もっと政府が、家でケアワークに取り組む人たちに金をばら撒いてくれないと、若い人が子どもを産もうという動機は干上がる一方になる。

高齢者への公的支出対、若い人への公的支出の比が確か11:1だとか番組でいっていた。高齢者っていったいなんだろう?

ああ、親か。親のすねをかじれば駄目駄目な政府の再分配機能を補完できるというわけだ。堂々と親のすねかじろう、みんな。

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