内的秩序

派手に改造したワンボックスカーを、近所に住んでいる職人のお兄さんが綺麗に洗車している。彼にとってはこの車こそが生きがいであり、アイデンティティの支えになっているに違いない。

ペンキ屋か左官屋か、職種はわからないが、身長は180センチ近くあり、巨漢。喫煙。髪を金髪にそめて、改造車に乗っているわけだから、普通は怖いわけである。

ところが、その彼の脇を私がすり抜ける時に、近所なので挨拶をして、私が通り過ぎるまで水を出さないで待っていてくれたので、「ごめんなさい、ありがとうございます」といってみた。

すると、こっちが驚くほど小さく優しい声で、「あ、すいません」と返してくれた。

これには驚いた。なんと礼儀正しく気をまわせるひとなんだろうかね?見た目とどんだけこのギャップ?

その時、私は、あーこれが、自民党の政治なのかもしれないって思った。

つまり、公共事業で、後先顧みず、学校の成績が振るわなかった(もっぱら男の)人たちが、豊かに暮らせるようにどんどん税金を使うという、そういう政治である。

みんながみんな、ブログ書けたり、いい大学出てパソコン使ってエクセル使って仕事したり、税金を自分で計算して納税したり出来るわけがない。そういう人ではない、まったくパッとしない知性の人でも、秩序と倫理を持って、そして自分の誇りも持って、人生を全うできないと行けない。

それを力技で実現してきたのが、自民党だったし、日本の保守だったのではなかろうか?

彼らにとって重要なことは、長期的なこと、美しい理念や政策ではもちろんないのである。

ただまあ、それだけじゃあダメなんだけどね本当は。つまり、衣食足りて、礼節を知るときに、その礼節の中身がワンボックスカーを改造して乗り回すんじゃなく、もっと地球環境の事だの、放射性廃棄物の処分の事だの、家計のサステナビリティだの、自分の体の健康とか、そういうこと?哲学とか? そういうところにもう一段、登れるようにしないといけないと思う。すべての人が。

それこそ、文化資本、生まれた家にある蔵書の数が10冊未満の人も、4,000冊以上の人も同じように。

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