遺言どうやって残す?

財産が親(自分)に僅かでもあるのなら、ちょっとカネがかかる(信託銀行に遺言執行者になってもらう場合百万円以上)とはいえ、遺言を残し、信託銀行に「遺言執行者」になってもらうのが一番いいというのが私の結論である。

遺言の種類は三種類あるが、公正証書遺言を作って、そのなかで信託銀行を遺言執行者に指定する。このパターンは最もコストがかかるが、間違い無く確実で手間がかからない。最初に信託銀行にいって、頼めば、遺言書から何から何まで全部銀行で作ってくれる。こっちは作ってくれた書類に本人が判子を押しさえすればよい。

死んだあとの財産の確定や、計算、評価、分配には膨大な事務が発生する。事務が好きな人なら別だけれども、プロ(遺言執行者)に任せてしまったほうが楽でいい。

結婚したら、身分関係が変わる。他人が義理の親族になる。これは要するに、財産関係も当然に関わってくる。婿になったら、嫁になったら、いったい自分がだれから、どういう財産をのこしてもらえるのか、それが大体いくらなのか。

また、介護などで誰の世話を誰がすることになっているのか。その費用は支払われるのか。それとも家事と同じで、アンペイドワークなのか。その場合に、世話をしなかった、遠くに住んでいて音沙汰もない別の親族が遺産をもらって、(血のつながりがない)自分は一円ももらえなくても構わないのか?

結婚したらそういうこと、つまりは増える親の世話と財産のことを必ずよく考えて、法律的にがっちりしておけば、ものすごく嫌われるかもしれないが、トラブルにはならない。

前段で、嫌われるかもしれないと書いた。世話をだれにするのか。財産をどう分配するのか。将来、黙っていればおそらくは立場の弱い嫁に降りかかるであろうこのアンペイドワークや、遺産相続についての予防法務をしっかりしたほうがいいと言い出した人を毛嫌いする人がいたら、そいつこそが、将来、その財産についてトラブルを起こす人だと思って間違いない。予防法務を嫌う人、めんどくさいと思う人こそ、オルテガがいう、「権利ばかりを主張する(無能で怠け者の)大衆」その者である。

無知で怠慢で欲深い「大衆」から自分を守ってくれるのは、法律であり、自分で構築する合法的な法のフレームワーク(遺言書とか)である。

ただ現代は、親が終末期を迎えるはるか手前で、「大衆」である子が離婚するケースが増えている。自分の子供や身内に、オルテガが警告する「大衆」が潜んでいないのか? まずはその確認だろう。

親が血のつながりのない再婚者で、その人に連子がある場合(義理の兄弟姉妹という関係)に最も注意しなければならないのは、血のつながりのある親が、再婚者より先に死んだ場合だ。その場合、自分の(死んだ)親の金の半分は、その再婚者に行く。そして、その再婚者が死んだ場合は、すべて連子に行く。連れ子の兄弟は、血のつながりのある親の金の半分を持って行ってしまう。血のつながりのある兄弟の人数が多い場合、目も当てられないトラブルに発展する。これを防ぐには、自分と再婚者のあいだで養子縁組をするか、またはきちんと遺言書を残してもらうことだ。これも信託銀行に頼むのが一番良い。

ちなみに最後に。めでたく遺言が入ったあと、信託銀行から猛烈に金融商品買ってくれのラブコールを受けるが、これはまた別途、慎重に判断しないとたいへんな事になる。相場が良ければいいが、下手な商品を買うと、せっかくの資産を減らすことにもなる。「大衆」はしかし、そこで銀行の営業マンの甘言に乗ってしまい、資産を減らすのが世の常だが。

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