全損世代

東北大学大学院で加齢経済論、少子・高齢社会の経済分析が専門の吉田浩教授によると、いま、概ね40歳以下の世代は、負担が受益を上回り、純受益が生涯でマイナスとなる「全損世代」といっていいという(AERA 2013.1.28 27ページ)。

若い給与所得者は、税金や健康保険料、年金を天引きされる(収入の2割くらい)から自覚がない(ように制度設計されている)のだが、給料から引かれている金は将来戻ってこないということを肝に銘じなければならない。

いわば無痛で国家的詐欺にあっているようなものだ。政治家や政党は、自分たちが次の選挙でも受かりたいという私利私欲で、高齢者ばかりを優遇。数が少なく票に結びつかない若者への施策はインセンティブが働かず、しないまま。有権者の高齢化が進む民主主義社会の悪夢で、いまの日本の現実である。

「全損世代」は、高齢者以上に弱者である。マスコミや、世間の通り相場とは異なった、若者の惨めな相貌が厚生労働省がまとめた「所得再分配調査」(08年)から見えてくる。

30歳から34歳は、当初の所得471万円から税を払い社会保障を受給したあとに、所得はおよそ40万円減の429万円となる。ところが、65歳から69歳の高齢世代は当初所得の252万円が税と社会保障による再分配後には約200万円アップの451万円と増加し、しかも税負担もしながら子育てする30歳世代の429万円を超える。
若者は、子供をやっとの思いで育てながら、税金や社会保障コストを納める。高齢者は、そういうカネを再分配してもらい、若者よりも豊かに余生を過ごしている。政治家は、数が多い高齢者のために、公正さに欠いたこの歪んだ再分配を追認する。

若者よ、いまこそ立ち上がれ(ハハ、ハ‥)。じゃないや、座ってよう。シルバーシートで、立ち上がって高齢者に席を譲ってる若者がいるが、ドM? あと、立ち上がれ日本という、高齢者ばかりの政党があったけど、ある意味正しい。高齢者はいまこそ立ち上がって、若者に席を譲れ。

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