祖父が自民党支持者

 今回の選挙を総括すれば、権力よりも力が強いはずの民衆のほとんどはおろかなので、相変わらず巧妙に権力のなすがママにされている日本の民主主義のお寒い状況がはっきり見えた。
 フェースブックを使ってエジプトで民主化運動が吹き荒れたのがアラブの春。もちろん、あれもどうなんだろうという感じで微妙なオチが見えつつあるのだが、兎にも角にも民主主義が今世界中で進展して、貧困や不平等、正当性を欠く暴力や抑圧から脱し、自分たちの正当な権利を主張するべく、大勢の人たちが行動して成功している現実に目を向けたい。
 私がまったく共感できないのは、TEDなどで語られるそういう先進事例、よいニュースの数々とはおよそ真逆の、当選して浮かれる自民党候補者とその支援者の高齢者たちだ。今回自民党は、幹部が「国防軍作って軍法会議、そこで最高刑もありうる」みたいな「おい戦争中かよ」みたいなこと言ったり、あるいは、国民から選ばれていて国民の利益を代表している議員の立場も忘れ、憲法を変えようなどと言い出すなど、ちょっとまあ普通に見識があれば、高校生中学生でもわかる頭のおかしな言動が報道された。ところが、おどろくべきことに呆れることにそういう自民党が圧勝している。なんだろうこの国?(高齢者が選挙行って狂った自民党を選んで日本を支配しているけど、連中にどんだけ年金だの健康保険料だの介護保険料だの若者は負担させられているかを思うと、この状況でおとなしいままの若者大丈夫か?10日働くとそのうち1日か2日は高齢者への年貢納のタダ働きになってるのに)。
 エジプトのアラブの春を見習って、いまこそ日本の若者はフェースブックなどで立ち上がるべきだと思う。私はきょう投票に行ったが、共産党と山本太郎に入れた。共産党についてはもちろん、この党が象徴的に意味するもの、過去のヤバすぎる歴史、学生時代に見知った気味悪い同世代の支持団体、支援者たちの共感しかねる諸々などはあることは知っている。しかしながら、護憲ということでまともに国会で存在感をもって仕事できる人って他にいるんかな。選挙の結果見ても、この党を置いてほかにいないことは間違いない。
 もはや私は、護憲のたたかいと言うよりも、民衆の一市民としての、権力とのたたかい、見識なき高齢自民党支持者との対話を通じた考えを改めさせる仕事を始めたいと思っているくらいだ。毎度思っているだけでやらないんだけれども。
 今回、テレビで、顔を真っ赤にして自民党候補者が当選して喜ぶ、メタボ気味の自民党支持の高齢のジジイたちにとても興味を持った。こいつら何が嬉しくて自民党支持なんだろうか? 何かとても美味しい、そのビール腹に秘密でもあるんだろうか?まああるだろう。
 じつはヒントがひとつある。
 私の身内で、最強の自民党支持者を告白しよう。母方の祖父である。自民党支持者の秘密を探る旅では、彼が私にとってもっとも近くてデカいヒントだ。彼は代々、都内のいいところに土地を持っていたせいで大金持ちだった。そして、不動産業やらいろんな事業を営んで(ことごとく失敗して最後殆どなくなった)、自民党議員を応援していた(20年前に祖父は死んだ。葬式では「盟友だった」とか言って涙を流す土屋元武蔵野市長が葬儀で挨拶していたいた)。
 彼が自民党を支持していた理由なんだろう?今死んでるから訊けないので、想像なんだが。それは、自分の仕事や、地域にとって良い法律や制度を作ってくれるのは、自民党をおいてほかにないという事情があったからではなかろうか? ほかのサヨク政党は、理念とか、言っていることは耳に心地良いのだが、実際自分たちの生活や権益にはなんにも響いてこない。だから支持できない。祖父としてみれば、自民党が党として、何やらキナ臭いことを言ったとしても、それはまああまり、判断材料にはならなかったことと思う。
 こうした祖父からの教訓はなにか。仕事や自分の権益と、支持政党は切り離して、ほんとうに自分の国や地域、これからの若い世代や地球環境にプラスになる人はだれかを考えないといけないということだ。となれば、そのためには勉強しないといけない。公正とは何か。正義とは。そう、サンデルとか読まないと。普通の教養として、サンデルの議論くらい知っていないとダメだ。地球環境のこれまでとこれから。いまはTEDとかあるし、ネットでテーマごとに空いた時間でだれでも簡単にこうしたことについて知見を得られる。祖父の時代はそうではなかった。
 人が、まともな投票行動のために勉強を続けなければならない、そうしないとロクでもない政治家によって、憲法も変えられて、戦争まっしぐらとなる。若者はブラック企業といわれる、私企業の世襲経営者らにゴミみたいに使い捨てられ、格差は固定化する。女性は男性と同じ学歴を持っていても、女性だからというだけで一生、男性の労働再生産の補助的役割しか与えられず賃金も少ない。マイノリティーなLGBTたちは法的に無視され続ける。私はそういう世の中は嫌だ。

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