すべり台のような社会

私見ですが、同じ仕事を何年もやっていると、プレイングマネージャー(現場仕事と管理の両方を手がけること)では必ず効率が落ちてくるものです。

簡単なことができない、ましてや、ちょっと複雑な面倒なことになるとても付けられない。

最近、ゴミ屋敷を片付ける便利屋さんのドキュメンタリーを見ていて、ゴミ屋敷の主は心に問題を抱えているか、または単に片付ける習慣がないことが分かりました。

人間は誰しも歳を取りますし、理由もなくしょんぼりすることもあります。秋の長雨は特に私をそうさせます。いやですよね。何年もやっている同じことの繰り返しにきょう、いま取り組むのが、いっそう困難になる時節柄です。

そこで、このように仕事のほとんどが同じことの繰り返しだと、ビシ、ビシッとケツを叩いてくれる「権力」が必要になってきます。官僚制度というのは、18世紀に出てきました。ずばり、私にも官僚組織が必要です。

私は十年以上前に自由を求めて、そして自分の能力を信じて独立して会社をはじめましたが、今切実に求めているのは、私のやる気に火を付けてくれる上司であり、会社の組織なのです。

仕事に集中できる環境も必要。自宅=職場だと、子供などが常に干渉してきます。

もちろん子供の顔を四六時中見られることは、人にとって普遍的な幸せであることは言を待ちません。

しかし、仕事の納期が迫っているときは、仕事に集中したい、というのもまた真理です。こうしたジレンマから人を解放するのが、官僚組織(会社勤めの制度)でした。

自宅には、子の世話をする母親を専従者として配置し、自分は電車に乗って都心の職場に出かける。それぞれ役割を決めてやるから、両方をやるよりは効率もいいし、何より楽です。もちろん、給与所得者の収入が減り続けている日本では、これは今やほとんどの家庭で成り立たなくなっていますが。

老いるばかりの人間に、倦んだ仕事をやらせる装置=官僚機構(会社)は陳腐化して機能不全を起こしている。それなのに人間は相変わらず、どんどんやる気を失っていく。

私が今立っているのは、「すべり台」の途中です。のぼるのはつらい。ひとりでのぼらなければならない。気を抜くと真っ逆さまに下に落ちてしまう。

どうやら今の時代とは、私に象徴されるように、家庭も仕事もヘトヘトになるまで自分を奮い立たせながらやらなければ貧困に陥る。そういう「すべり台」(by湯浅誠)のような社会なのです。

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