アマゾンプライムビデオ(で私が勝手に選んだ)今年のベスト作品は映画『愛と誠』

毎日新聞かの報道によると、二十歳前後の若者のおよそ2割は、もはやセックスに関心すらないという。

従来恋愛やセックスによって満たされていた欲求が、他のいろいろなこと(主にインターネット、アダルトビデオなど)により、かつてなく高品質かつ安価に満たされるようになったのが原因。

こうなると、結婚して男性は山へ芝刈りに行き、女性は川で洗濯しつつ太郎を育てるといった高度経済成長期の家族像はとうてい受け入れがたい「懲役刑」にしか見えず、婚姻件数は下がる一方だろう。

こういう時代にあって、この映画、愛と誠は、現代では単なるお笑いミュージカルエンタテイメント作品としか成立し得ない。

じつはこの映画の原作愛と誠は、本来シリアスな純愛ものである。何回か映画化され、結構シリアスで恋愛巨編みたいな感じで昭和の時代から愛されてきた。

ところが、平成も三十年経とうという今日、もはやシリアスな純愛もの、というのが成り立たない。何しろ、スマホを指でなぞれば、何でもかんでも手に入ってそこそこ満たされてしまうデジタルネイティブしかいないんだから。

したがってこの映画におけるあいのとらえ方は、人を本気で愛すなんてことは、もはや滑稽でバカげた、もっぱら他人の嘲笑を買うだけの狂った行為であり、不条理演劇のネタにしかならないとでも言わんばかりだ。

とにかく、そう考えると、この映画のあらゆるシーンが最高に笑える。何という馬鹿な、お馬鹿な映画が出来ちまったんだろう! ここまでして、現代人の愛の不毛、コスパの悪さゆえの悪評判をあげつらい、コケにするとは。

ユネスコも真っ青の絶滅危惧種がこの映画で多数確認することが出来る。

  • ヤンキー
  • お嬢様
  • ガリ勉くん
こうしためずらしい生き物たちがこの映画では踊り歌い、ときにボケ、ほとんど素でツッコむ。

私は個人的に、パパイヤ鈴木の振り付けと小林武史の楽曲がツボった。昭和の名曲を現代風にアレンジしてあり、すばらしい。曲自体どれもすばらしい。

高校時代に日生劇場に足繁く通ったオペラ座の怪人を主演していた市村正親。この映画ではどこかずれているお金持ちの旦那の役である。老いを感じさせることなく元気いっぱいコミカルに踊るのを眺めれば最高に愉快な気持ちに。

危うくコレクターズDVDを買いそうになってしまうほどだが、とりあえずプライムビデオで何度も気に入った曲だけ見てる。これで飽きるのを待つばかりなのだが、メーキングがどうにも気になってしまう。

お金ある人はどうぞ。


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