2015年12月27日日曜日

男性の育休取得には罰則付義務づけを企業側に課す以外に増やす道無し

私が心の師と仰いで、ここのところ思い切り煽られ続けている「イケダハヤトのブログ」。

能力が高いこうした人の声がネットでどんどん出てくるのはとても面白い時代だ。昭和の時代なら大企業や公的セクションに吸収され、あるいはされなくても、ネットがなければ伝わってこない。

それで私の私見だが、育休は徴兵制と同じように、国家が旗印のもとで男性に参加させるべき「闘い」だから、法律で育休取得を企業に義務づけ、したがわない企業や従業員には厳しい罰則を設けるべきである。

育休、つまり男性の育児参加は、国力に直結するし、資本主義の今後のサステナビリティにもかかわる。つまり、これはもはや「国防」の問題である。

なぜなら、育休取得が少ない>奥さんがウツになる>二人目は産まれない>人口減少が加速する>兵隊になる人が減る>テロ攻撃や威嚇攻撃の対象になる>国をのっとられるどやー!

ちなみに私も企業の経営者であるが、本音を言おう。法律で罰則でもない限り、短期で会社のもうけが減る面倒なことはしたくないよーだ、へっ。

ほうら。いわんこっちゃない。

スペインの若者の政党が国政選挙で躍進した件

NHKドキュメンタリーWAVEでスペインの新しい政党が、長く続いた二大政党の勢力図を今月、塗り替えたということを知った。
政党「ポデモス」。増税など厳しい緊縮策で疲弊する生活を自分たちのアイデアで変えていこうと、20~30代の若い世代が政党を立ち上げ、急速に支持を広げているのだ。彼らは「シルクロ」という草の根政治サークルを各地に作り、就職や住まい、教育など、身近な問題を繰り返し議論。その内容をインターネットを通じて共有することで、党員38万人に及ぶ連携を築き上げてきた。その勢いは、首都マドリードや第二の都市バルセロナに、ポデモスが推す市長を誕生させるほど。総選挙にも各地のシルクロから候補者を出し、今度は国政の場に自分たちの声を届けようとしている
党首討論では、ポデモスの党首は(だいたい)次のようなことをうったえていた

  • 教育費を削減しすぎたから憲法が保障する教育を受ける権利が侵害されている
  • 大学を出ても仕事にありつけない人がいる
  • 銀行などから税金を取って、若者や貧困層に再分配すべき

 日本にもそのまんま当てはまる。しかし、日本にはポデモス的な若者の動きはない。なぜか。みんな親と同居の実家住まいで、ぬくぬくとお一人様ライフを満喫しているからだ。

これじゃダメだと私のように、大学を出て就職してみたり起業してみたり、子供を育ててみたりすると、とてつもない岩盤にブチあたる。

シルバー民主主義によって、バチコーンと築かれた、高齢者優遇の諸政策・税・保険税制である。

このあいだも、頼りにしていた子育て世帯臨時給付金が消え、かわりに高齢者に三万円配るバラマキをやられた。

うちは子供が多く国内旅行などままならない一方、農協だか自民党の婦人部だかが主催しているであろう観光バスツアーから、ワラワラと高齢者が降りてくる光景をうちの近所の道路でたまに目撃する。あの原資は何だろうね。

誰だか知らんが年金暮らしの高齢者をバスで観光に連れて行く金があるなら、子育て世帯に再分配してもらいたい。

近所でいっしょにボロ物件を借りて頑張っていた、ジャズバンドのアーティストがいる。せっかく今年の五月にDIYでハンバーガーカフェをオープンしたのに、あと5ヶ月で建物を取り壊すからお終いと宣告されてしまった。高齢のオーナーが、建物を取り壊して新しく賃貸アパートを建てることにしたからだ。

いま若者が置かれている状況は、ひと言でいえば、昔みたいに「結婚して子供を育てよう」というような未来への希望がまったく持てない社会である。

私はこんな社会ではダメだなーと思っているわけだが、スペインではこうして、若者がインターネットを使ってつながり、国政に代弁者を送り込んでいる。

若者は、シールズのような既存のネットワークでもかまわないから、やはり、自治体の議会や国政へ人を送り込むという目標を共有し、活動しなければダメだろう。

希望は自分たちでつかみとるものではあろう。

2015年12月23日水曜日

子供の勉強を見るということ

そばにいて、これから何時までやろうと声をかける。
  1. 参考書、ページ数まで決め、実際に取り組んでもらう
  2. 節目(大問や章)で声かけ。必要なら丸付け、答えを読み上げるなど
  3. その日やれたページの確認と翌日以降の展望(参考書は何日までに終えるとかの目標の共有)
たいへんですがこれやるとやらないとではまったく違う。

子供が気が散りやすい場合は、一対一がよい。

2015年12月21日月曜日

起業ブームの闇とほんとうの起業家支援を考える

最近、数年前に近所に行政が元締めの起業家育成サービス(小金井市事業創造センター、Ko-to)が出来たり、あるいはシェアという本を読んだり、このウェブサイトを読んだりして、起業家ブームなんだが大丈夫だろうかという思いを強くしている。

Inpact Compass「ギグ・エコノミーが働き方を変える」
http://impactcompass.org/share-economy-gig-economy/
「起業家が必ず直面する厳しい現実~」
http://impactcompass.org/severe-realistic-and-despar-of-entrepreneur/

脱サラして起業という点では私は2003年からそうだ。しかし脱サラする前にウェブサイトを立ち上げて収入になるようにしていたから、売上ゼロ、アイディアだけで起業するパターンではない。

世に語られる多くの起業は、売上ゼロでアイディアで起業させることを支援する団体や法人がメディアで喧伝する「サクセスストーリー」とか、麻薬的にアドレナリンを分泌させる行け行けドンドンなやっちゃえ記事ばかりである。

アイディアだけで、現在売上ゼロなのに、現在の勤め先からの収入をなげうって起業するなど極めて危険だし、その状況はまったく変わっていない。

最近は、ネットのサービスを立ち上げてそこから起業というのが真っ先に思い浮かぶが、残念ながら過当競争で、数年前からもう満席である。ウェブサイトは一日あたり10億ページ以上のペースで増えている。そこに埋没されない合理的理由が、あなたのアイディアにはあるのか? あると断言したらその時点でちょっとヤバい人だろう。

もちろん、起業するのはもともとちょっとヤバい人というのもある。

私は今も昔も、大卒でなるべく規模の大きい会社に就職、これがいちばんいいと思っている。高卒で、中小企業でも、幸せに人生を送ることが出来る。手に職をつけて、組織に属して生活と家族の時間を分けて穏やかに暮らす方途はいくらでもある。そしてほとんどの人がそうする。そのコースから外れたらとんでもない負担とリスクに巻き込まれる。

リスクは、もちろん、ある可能性の振れ幅の大きさだから、大成功することもあるし、大失敗することもあるという意味。全否定するつもりはない。

問題は、メディア(インターネットメディアが特にそうだし、小金井市などはわざわざ税金で起業家をあおっている)が起業家を賞賛し、そうなるべきだとおもしろおかしく推奨しすぎてることだろう。

イケダハヤトとか、その典型だ。

もっともそうしたメディアの起業家万歳言説は、実際のところちょっとした「冒険譚」として、非現実的なファンタジーとして読むならまったく問題ない。実のところ、ほとんどの読者はそういうものとして読んでいるに過ぎないだろう。

各種起業セミナーに実際に足を運ぶようになったら注意が必要だろう。

実際10年以上前に会社を起こしてその売上で何とか喰っている私にいわせると、起業するにあたってあなたが行くべき最初の場所は、起業セミナーではなく、あなたの会社の預金残高を増やすための営業先だったり、外部委託する金を節約するためにプログラミングの本や経理の本を無料で読める公共図書館である。

そしてここで私は、世の中の企業支援サービスに感じる違和感を爆発させて、新しい、本当に支援となる企業支援サービスをひらめいたので書いておきたい。

・給食
・保育
・励まし(コーチング的な)

これだろう。

順番に書きたい。まず、給食。人間は考える葦、つまり養分を吸って別の物質に変換し排泄する生き物であるという本質をおろそかに出来ない。起業家はこれを真っ先に犠牲にして、心身の健康を利益活動に変換する。時間と金はトレードオフだからね。健康は、そのための質のよい時間(睡眠、食事など)をかけないと維持できない。

だから、栄養価の高い、メタボになりにくい食事を常に提供できる給食サービスをやりたい。

家事をやっている暇はない。なぜなら、ほとんどの起業家、それも途上国の人たちが、こうしたものを犠牲にとんでもない追い込みをかけてきている。

先進国では、家事も育児も、そして仕事もちゃんとやりましょうという価値観が浸透していて、起業家といえども、そうしたものを犠牲にすることは歓迎されない。とにかく家事や育児は外部委託できないと、結局起業もクソもないだろう。だから給食なんである。

次ぎ。保育。

いうまでもないが、起業家は、それを買う需要がなければ意味が無い。今日本は人口減少で黄昏れている。どんなサービスを作ろうが、若い旺盛な需要家がいなければ、金にならない。だから、社会全体が、子供を増やすことに自覚を持って取り組まないといけないと思う。私は4人も子供。しかし問題は、保育に時間を取られて、仕事がおろそかになってしまうということだ。私は魔法使いでもない。皆さんと同じ24時間しか無い。もちろん、保育と仕事、トレードオフになってる。だから、保育サービス。仕事場なんだけど、すぐ横で子供が安心してあそんでいられる、そういう環境を作らないとマズいだろう。そういうわけで、保育である。

最後、励まし(コーチング的な)


起業家は孤独になる。私も孤独。もちろん、最初の数年は夢中でやる。しかし、10年とか経つと、盛者必衰の法則に従いどんな会社も売上減少という危機に見舞われる。

その危機を克服するためには、起業家本人1名様お一人様の属人的な能力では解決不可能というのが私の結論だ。

私にとってこの励ましは、子供だったり、取引先の営業の人だったり。彼らは、もちろん私を励まそうと私と付き合っているわけではない。しかし私から見れば、彼らとのやりとりが励ましになり、何らかのヒントになる。特に取引先は、私の会社に存続してもらわないと困るわけだから、あの手この手で提案してくれるし、事業のモニタリングをしてアラートもしてくれる。こうした、家族や、第三者との関係が励ましになるが、残念ながら若い起業家には両方に欠ける。

そういうわけで、企業サービスとして、事業モニタリングを核とするPDCAサイクルの導入支援、分かりやすくいうと定性的励まし支援を思いついた。

ちなみに、この励ましには、なんと驚くべきことに経理税務申告支援サービスも含まれる。従来この領域は会計士や税理士が担ってきたが、そんなのにコストをかけられるはずがない。それに、会計ソフトがあれば本当に短時間で済ませられる。そのソフトの紹介と、国税庁電話相談サービスの使い方など説明する。これだけでも年間数十万円の経理コストの削減という有意な支援といえるだろう。

どうだろこれ。

2015年12月19日土曜日

下を見ないようにする

人の不幸は蜜の味というが、そういうものをみている時間があったら次の一手のために努力すべきだった。

いやー癒やしの時間を「サードプレース」のカフェで過ごしたいんだよー。
古本屋巡りをして、ゆったりした時間を楽しみたいしね。

そういうことをしていると、企業も家計も破たんする。

倒産企業の社長たちが作った会(たぶん八起会とかいう)が発表した、会社を倒産させる社長の特徴をみて、私と似ている部分を以下に挙げたい。

  1. 変革できない(慢心、放置)
  2. 苦手なことをやらない(逃避)
  3. PDCA※とか知らず、同族の利益だけ(無計画で短期の私的利益のみ追求)
これらは、まあ何というか、フツーにどこにでもいるだめなオッサンそのものではなかろうか?

企業が倒産するのは社長がこのように、果敢で積極的な努力をやめて、好き勝手なことや日常のルーティンに満足したときに、倒産への引き金が静かに引かれているようだ。

それにしても、若いときはいいが、年取ってくると(私ごとで恐縮だが)改革への努力はもとよりルーティンすらサボりはじめる。

たとえば私の場合は、自分よりもひどいことになっている事例(女性の貧困、子供の貧困問題や、廃墟、空き屋問題などのニュース、高学歴プア、難関資格でワープア、独身未婚の中高年の危機、大手企業やめて地方移住など)をネットであさって時間をつぶしたりして。

デリヘル店に住んでいる38歳の貧困女性とか。私に何の関係もない。角川が取次を中抜きして、Amazonに直接取引したりとか。もちろん、私に関係ない。まあ昔いた出版社とちょっと関わりあるし、気になるニュースではある、だって本の値段が上がるかも知らんぞ、日販が本業で赤字とかいってるし。取次消えたらどうなるんだろ。

あと、大学生がたくさん(3年で六〇〇〇人)自殺しているとか? 虐待経験のある女性弁護士が、弁護士では食えずにアルバイト生活してプアとか? まったく今の私とは関係ない。

娘を大学生にするのに集中しよう、今は。虐待もぜんぜん関係ないもちろんしていないし受けたこともない。弁護士だって何万人もいるんだし関係ない。

とにかくこれらの情報、いくら読んで詳しくなっても私の貯金残高と無関係であることはビクともしない事実だ。もうやめよう、下を見るのは。

普通のサラリーマンに過ぎない(ただし業種は若干特殊)弟によると、彼はこの2年で何千万円も稼いで、税金だけで一千万を超える。ガーン!

これからはもう、上を、そう、このすごい弟を見よう。「この人をみよ」byニーチェだ。私の卒論はニーチェだった。

無関係だし利益もない下を見ないようにして、常に広告投資のPDCAを実践したり、頑張って社業を立て直すことに専念したい。何だろこのブログ。

※Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を繰り返して事業を継続的に発展改善していく活動、というか心がけ?

2015年12月15日火曜日

「国の教育ローン」で利子も取れば年金も支払わせる

政府のインターネットテレビで、国の教育ローンについてを観た。

政策金融公庫という金融機関(天下り先)から借りて、その借りた金は、入学金、授業料の他、パソコンや学生が本来負担するべき国民年金にも使ってよいとされる。

利率は2パーセント、期間は15年間だ。上限の350万円を借りたとすると、元利均等払いの返済方式では、15年間の利息総額は60万円弱となる。この額は大学の入学金と似た数字になる。

ちなみに毎月の支払利息と返済元金の合計は23000円弱となり、ちょっとかなりの負担ではなかろうか?

借りた金で若者は国民年金をはらう。その金は、国民年金が賦課方式なので払った若者の将来ではなく、今現在の高齢者の生活を支えることになる。

個人金融資産の過半を持つ高齢者の生活費を、若者に借金させてまで振り込ませる

これこそ国家的振り込め詐欺である。国民年金の現実は紛う方無き犯罪である。

というかそもそも将来の国を作る若者の教育費のために、本人が利子を払うっていうのはどういうことなんだろう? その利子=金融機関の儲けってなんで必要なんだろう? 若者が勉強するのに? しかも2パーセントもである。銀行預金がほとんど付かないのに、2%も利子を取って金融機関は儲けるわけである。

このことが政府のインターネットテレビで分かるのだが、若者は黙ってはいられないと思う。若者を育て中の私としても、心中穏やかではない。

皆さん、ぜひこういう国なので、子供を産んで、大学まで出しましょうってそういうことには絶対にならないですよね? 

政策が、間違っていませんか?

2015年12月12日土曜日

過去問という地獄

娘(中三)とともに、難関とされる公立高等学校や私立高等学校の「説明会」なるものに、ここのところ立て続けに参加した。

そして、登壇する教員や、現役生代表が必ず受験生に向けてアドバイスをするが、共通するのは、

過去問を繰り返し解いてください

である。

過去問は受験生にとって、もっとも厳しい修練である。

普段の日常のくらしの中で、自分で時間を決めて、過去問を解き、採点するのは、至難の業だ。

しかし、筆者がトライしてきた受験勉強や各種資格試験(ほとんど実を結ばず)でも、過去問の重要性は繰り返し言われてきた。

過去問を解ける人だけが、難関と言われる学校や資格に合格していくということである。

2015年12月11日金曜日

仕事しないでマラソンしていた方がコスパ高い事例

今日も発見。アスペルガー男子の法則。

たとえばわが国の全国のアスペルガー経理マンに今月課されている愛とくるしみの、

年末調整

1回目(1年目)より、2回目。2回目より、3回目。3回目より、4回目。

タスクの所要時間は、次第に減っていく。しかし、そのタスクに取りかかるまでの時間(助走時間、逃避時間、人により、たばこの本数、コーヒーの喫飲杯数、離席回数、直前トイレ個室滞在時間etc)は、それに反比例して増えていく。

あるタスクが、TODOリストに書き込まれて、実際に取りかかりはじめるまでの時間も、これからはタスクの所要時間に含めるべきだろう。そうすると、同じことをやらせるのに、全体でかかる時間は年齢に比例して(言い換えると、社会や組織に対する舐めきった態度の熟成が進むにつれ)徐々に増えていく。

これだから年寄りを雇って金を払おうという企業はない。公務員のような組織は腐敗していくし、高齢者は自分で何もしなくなって社会保障費で国を滅ぼす原因になる。

わーもうだめだー! 私はこういう自分の傾向を、金を払って尻を叩いてくれる仕組みを取り入れて何とか予防している。そしてその費用は、タスクに支払われる報酬よりも高い。ってそれ赤字じゃん。だったらそんなの引き受けないで、つまり取りかかるのに不条理なほどの時間がかかる仕事なんかしないで(社会保障費節約に寄与するから)健康のために外走っている方がよっぽどいい。あーなるほど、だから皇居の周りを、近年、たくさんの人が走っているんだ。

ちなみに、今日自民党が、軽減税率外食も対象に(翌日、外食は含まず、酒を除く食品、加工食品も含むに決定)というばらまき政策発表。政府幹部がマスコミに匿名で「インボイス簡単。中小企業は金をばらまいておけば問題ない」

日本政府、万歳!! まさにそう!!

ただし経営者がマラソンのほうに注力しはじめた中小企業は売上1000万に届かないから免税となります。いやマジで、社長の仕事放棄マラソンテロのコスパ、めっちゃ高い。高すぎる!

2015年12月10日木曜日

資本主義はどのように壊れているか、そして対案の不在

資本主義はどのように壊れているか、そして対案の不在
 最近、NHKスペシャル映像の世紀「グレートファミリー 新たな支配者」を見た。
 テレビばっかり見てるじゃんと思われるとツラいが、この地球の恵まれた平和な国日本に生を受けた私は、いわばこの世界、宇宙の「観覧チケット」が当たったようなものだと思ってる。しっかり見とかないともったいない。
 それで、番組の感想。さて、世界を支配してきたふたつのイデオロギー、ファシズムと社会主義が、20世紀に逝ってしまった。もちろん政教分離で、各種宗教の価値観は世界を左右する表舞台から排除され続けている。
 で、のこされたのが資本主義ということなのだが、冒頭の番組では、資本主義を牽引した巨大支配者としてモルガン、ロックフェラー、デュポン家が取り上げられていた。いずれもアメリカの巨大企業の創業家である。
 彼らは、国家を凌ぐ圧倒的な影響力を持って、世界に資本主義を広めていったというのが結論なのだが、21世紀に入るとさすがに彼らの勢いは弱まっている気がする。
 今日もニュースで、デュポンがダウと合併交渉が結実しつつあると報じられていた。物言う株主や、中国の化学メーカーの勃興で、もはやデュポンといえども一人で立つことが出来なくなったということである。
 合併により、規模がでかくなり、重複する中間部門はリストラして合理化できる。これは株主利益に貢献するにすぎないが、このことこそ重要だ。哀しいことに、市場や、従業員には何の利益にもならない。その結果が格差増大、そして不遇な地域から生まれるテロである。
 今世紀に入って、グレートファミリー企業は一様に行き詰まっている。何にか。一言でいうと、人口減少による需要の減少である。需要がなければ、投資してもしょうがない。巨大企業といえども、需要がなければ利益が出ない。株主は突き上げてくる。水野先生が指摘するように、利子はひたすら低下している。お金が利潤を生まなくなっている。こうなると資本主義は機能不全となって、もはや生きる屍だ。
 唯一金融市場が、実体経済を大幅に上回る規模で膨張している。しかしこれもバブルの原因となり、世界を不安定化するばかりだ。
 前世紀は戦争で、ある程度ガラガラポン、市場も拡大できた。でも今はどうだろう。戦争は国際条約により行うことが出来ない。テロとの戦いというのは、しょせんは資本主義のほころびを修繕する営みに過ぎず、しかも上手くいっていない。先進国の財政を疲弊させるばかりである。
 私が読む書籍の著者、世界的な経済学者やジャーナリストらは一様に、ネガティブだ。希望はあるのだろうか?
 私はあると思っている。
 ふたつの光が見える、テレビから。まず一つ目は、井浦新が行くアジアンハイウェーで彼が結論したこと。つまり、家族が幸せに暮らしている国は、平和であるということ。家族はもちろん、国家の最小単位である。最小単位が健やかなら、国家も健やかであるはずだ。
 私は家族の幸せが国家を平和に導く、これを実践するために、今日は裏庭であえて炭火で鶏肉を焼いてみた。夕食メニューのうち、鶏肉の料理は主食であり、通常の調理なら暖房の効いた暖かいキッチンのガスコンロで20分程度で終わる。これを外で炭火で焼いたら、調理開始から片付け終了まで3時間もかかった。合理的とはいえない。まさに反資本主義的活動だ。この真冬に反資本主義活動としてのバーベキューである。するとどうだろう、家族から普段ないほどの笑顔がこぼれ、炭火でみんなの心が温まった。やってよかったし、これこそが平和である。
 さてもう一つは、テレビ東京の人気スペシャル、客が来ない店の特集に登場する、閑散店でも店を開け続ける店主たちの気概。「ぼけないために」「楽しいから」。あるうどん店は、ボロボロで、50年前のメニューが壁に貼られ、テーブルやイスも50年前のままである。黒電話。近隣の住民(客)が、毎日手作りの総菜を持って店にやってきて、酒盛りをする。店主は懸命に掃除をする。
 またある模型店は、90過ぎのおばあちゃんがひとりで営むが、もはや自力でシャッターを開けられない。通行人に毎朝頼んでシャッターを開けてもらい店がひらく。
 貸本屋もある。毎月5万円分の漫画を仕入れるが、もちろん赤字。死ぬまで私はここ(店のレジの前)にいるつもり。客は、帳簿に借りた本と名前を書いてお金はここに勝手に置いていけばいいと主の老婆はカメラに笑う。
 彼らは、一日中客が来なくても、赤字でも、売上が数百円でも、また次の日、店を開ける。そのモティべーションを私は丁寧に拾いたい。
 世界をかけめぐる金融資本主義がテロやバブル崩壊で人々を翻弄しながら、自らも利子率の低下で自己崩壊をはじめている一方、小さな経済が人々の幸せをしっかりと地域ではぐくんでいる。
 世界は、それでいいし、それがいい。

2015年12月9日水曜日

NHKスペシャル「調査報告 急増 無届け介護ハウス」感想

 皆さんは、同居の家族の誰かが高齢になり、夜中に30分おきとかに「トイレ行きたい」「助けて」と叫ぶようになり、それが何年も続いた場合、どういう気持ちになるでしょうか?

 あなたに変わって教えましょう。確実に死にたくなります。なぜなら、睡眠不足はうつ病の原因になります。うつ病のメインの症状は自殺念慮、つまり死にたくなるんです。実際自殺する人はたいていうつ病です。

 睡眠を妨害する家族のせいで命を落とす危険を避けるにはどうすればいいか。もちろんその家族をよそに預けて自分は寝るほかありません。
 ところが、手頃な料金で高齢者を預かってくれる国の特養は、建物(ベッド)はいっぱい余ってるけど、そこで働く人がいないので受け入れてもらえません(介護士の給与が低いのでなり手がいない)。おかげで、55万人の待機老人がいるのです。しかし、その55万人の待機老人は、日々、若い世代をうつ病罹患のリスクに晒し続けており、国民の生命安全を守る国は、一刻も早く寝たきり老人を預からなければいけません。

 筆者には介護士の知り合いがいますから、介護労働のなんたるかを知っています。
 夜、見回りしていると廊下に糞便が落ちていたりするのは日常茶飯事です。他人のうんこを拾います。他人の、枯れきった年寄りに食事を摂らせるため、スプーンで一口一口運びます。飲み込むまで待つ時間は本当に苦痛でしょう。多少元気な認知症老人からは、あんた誰だとか、殴りかからんとする勢いで迫られたりといった恐怖体験は枚挙にいとまがありません。
 それなのに、給与は全産業平均とくらべて低い。不条理そのものですから、離職者が後を絶ちません。ピンぼけの政府は、建物をどんどん作ることは作るのですが、肝心の人材や、給与の補填はどうなるんでしょうか?財源などあるはずがないんです。国の財政が危機なので。

 結局、動けなくなった老人、認知症の老人を、底辺で押し付け合いをはじめている、それが日本の「今」です。

 しかし、そうした日本に救世主のように現れたのが、全国2000近くあるいわゆる無届け介護ハウスです。

 特養には入れない。かといって、初期費用100万、月々20万などが普通の有料民間老人ホームには入れない。そして毎晩10分おきに起こされる。死にたくなってきた。ふと見ると無届けだが老人を月10万で預かるという「家」がある。渡りに船だ、預けよう。
 あなただって、きっとお金がなくて、家族がボケだし、しかも仕事していたら、預けるほかない状況に追い込まれるんです。

 スプリンクラーがない、個室がなく相部屋で見ている。だから、利用料を安く出来るのに、行政は届出をしろと言ってくる。それで、そういうところを届けると、「個室にしろ」「スプリンクラーをつけろ」と「指導」してきます。すると利用者を断るか、介護料金を値上げしなければならなくなります。
 そうなれば、老人も行き場がない。家族の元に戻っても、今度は家族が危険になる。この状況に対し、行政は「個室にしろ」「スプリンクラーをつけろ」これだけ。凄い!!
 利用者は、その後見人から介護保険手続きの一切を施設は一任してもらっています。無届けハウスはこの契約により、老人ひとり預かれば、介護保険から月20万とか30万を受け取ることが出来ます。

 そもそも、私人間の契約で、年寄りを預かってくれ、はい分かりました、月いくらで預かります、介護保険は一任しますに双方で押印していたら、警察も行政は手も足も出ないのです。病院も、無届け介護ハウスに平気で老人をまわしてきます。入院させておくよりも、退院させた方が、診療報酬が高いからです。これも、渡りに船。

 むかし、老人は山に入って自分で死に場所を見つけてきました。今は、都会に姥捨てやまがあります。その名前は、「無届け介護ハウス」。夜は、年寄りばかりの建物の、外から鍵をかけて職員が不在になったりします。中では認知症のお年寄りはどうなっているんでしょうか。手足を拘束されて、排泄はもっぱらおむつなのでしょう。しかし、実の息子も、世話をする介護職員の顔も毎日忘れて「誰?」と聞く「ご利用者様」です。

 詳細はここも見てください。
http://hiroshimastyle.com/blog-entry-2022.html

 あなたが公務員で、それこそ無届け事業者を指導する立場だったり、お金があったり、親が元気だったりしたら、ひどい話だなと思うでしょう。しかし、もし、リアルに金がなく、しかも毎晩、認知症になった身内の世話を余儀なくされているとしたらどうか。

 想像力を働かせてください。

2015年12月2日水曜日

ネットに渦巻く感情論

インターネットでクリックされやすい見出しは、感情に訴えかけるもの、読んで、自分の正当性が確認できるもの、劣った対象を貶めて順張りの安心感に浴せるものが大半です。

ネットで目立つトピックは、人々がすっきりしたい欲求を充足できるものに収れんしやすいと思います。

ですから、陰謀説でもなく、かといってまったく無視できるほどでもない、遠い外国の社会問題などはスルーされてしまうでしょう(たとえばアルゼンチンの遺伝子組み換え作物と農薬の被害など)。

ネットばかり読むのではなく、新聞や本から、確かな知識、バランスの良い真実にもとづく論理を身につけたいんですが、これには精神修養のような困難さがつきまといます。

2015年12月1日火曜日

公金で大もうけ

 NHK BS世界のドキュメンタリーで見知ったことだが、欧米の大手製薬企業は、長年アフリカにエイズ治療薬を安い金額で供給することを、様々な理由をつけて避けてきた。
 安値で売れない理由として、特許料、品質、研究開発費がかかっているなどがある。
 ところがアメリカのジャーナリストが調べたら、製薬企業は莫大な利益を上げ続けている。その利益の大半は、広告宣伝費、役員報酬、株主への配当に費やされている。
 彼らが錦の御旗のように掲げる研究開発コストだが、これも驚くべきことが分かった。大手製薬企業は自分たちで薬を開発する力はそれほど立派なものは持っていない。なんとよそで開発されたものを持ってきて適当に組み合わせて薬を作っているに過ぎない。しかも、おおもとの薬の開発は、84パーセントは税金など公的な資金により開発されたもので、自分たちの開発は10パーセント程度なのである。
 公的な金はみんなのものなのに、公的な資金で作ったものを製品に仕立てて売ることで、天文学的な利益を上げる。それを、役員、株主、広告業で分け合って潤う。第三世界のエイズの人たちがそれで死のうが一切関係ない。それが製薬ビジネスの実体のようである。
 アメリカの製薬企業は、インドで作られるジェネリック医薬品は品質上問題があるとして、反ジェネリック医薬品のCMを作るほどだ。ジェネリック医薬品を飲んだ男性の口からネズミが出てくるという内容。インド=汚い、不衛生というみんなの思い込みを強化する目的だが、現実はまったく違う。インドの工場はチリ一つない最先端の工場になっている。おまけに、欧米の製薬企業はそうした工場に、自分たちも薬の製造の一部を委託しているのだ。製薬企業はもうけのかなりの部分をつぎ込んで、マーケティング活動に精を出しているが、その実体は消費者に、現実を隠蔽して誤ったイメージを植え付ける悪魔的イメージ操作である。
 注意しなければならないのは、製薬ビジネスが、これでも何ら違法なことをしているとはいえないことである。資本主義と法治国家のルールに基づいて、ビジネスをしているだけである。それどころか、途上国が自国の国民のために、ジェネリック医薬品を輸入しようとしても、特許の問題で輸入が出来なかったりする。命を助けるために無理に輸入すれば、そっちこそ違法になってしまう。
 ちなみに、インドの志ある製薬会社がエイズ治療のジェネリック医薬品をアフリカに安い価格で供給するようになったので、状況はだいぶ改善されている。
 アフリカに手をさしのべたのは、アメリカの製薬企業では決してなく、同じ第三世界のインドの企業である。インドの会社の社長は自らの倫理と正義に基づいて行動した。アメリカの企業はそんなことをするとたぶん株主から訴えられると思って出来ないだろう。
 この話を聞いて、人々が正義をなすときに、何がその助けになるのか。既存の大手団体や企業ではどうやらないということだ。既存の大手団体や企業は既得権という座布団の上にあぐらをかいて、倫理哲学的志向をする習慣を持たない。非常に残念なことだし、その結果、途上国に悲しみと絶望が広がり、たとえば爆弾テロとか、そういう形で富裕国クラブの既得権層がすわる座布団にほころびが生じてきているというのが世界の実相であろう。
 今日はうちのガスの給湯器のコントローラーが突然反応しなくなり、工務店経由でノーリツの修理作業員を呼んだ。給湯器は寿命を超えており、コントローラーを交換(それでも3万近くする)しても、おおもとの給湯器はいつ動かなくなるか分からないという。給湯器は定価で50万程度する(もちろん定価では買わないのだが)。世界のドキュメンタリーで、欧米製薬企業の資本主義的な悪魔的所業にイライラしているところに、こういうことを言われたので動揺した。
 お湯を出す装置は、計算すると1日120円くらいのコストになっていた。

 ところで、アメリカの大手製薬企業といえども全部が悪とは言っていない。私たちが近所のドラッグストアで、手軽な費用で頭痛薬を変えるのは彼らのおかげである。その金額が妥当かどうかはさておき、また利益の使途に倫理上疑義が生じようが、私たちの暮らしを支える欠かせないインフラの一部を構成している。製薬企業のもうけを社会的意義のある事業に再分配を強制することは私には不可能。これを読んで、薬など買うものかと思ったのなら、せいぜいブログを夜更けまで書いたり読んだりするのを止めて、健康的に暮らすほかはない。