起業ブームの闇とほんとうの起業家支援を考える

最近、数年前に近所に行政が元締めの起業家育成サービス(小金井市事業創造センター、Ko-to)が出来たり、あるいはシェアという本を読んだり、このウェブサイトを読んだりして、起業家ブームなんだが大丈夫だろうかという思いを強くしている。

Inpact Compass「ギグ・エコノミーが働き方を変える」
http://impactcompass.org/share-economy-gig-economy/
「起業家が必ず直面する厳しい現実~」
http://impactcompass.org/severe-realistic-and-despar-of-entrepreneur/

脱サラして起業という点では私は2003年からそうだ。しかし脱サラする前にウェブサイトを立ち上げて収入になるようにしていたから、売上ゼロ、アイディアだけで起業するパターンではない。

世に語られる多くの起業は、売上ゼロでアイディアで起業させることを支援する団体や法人がメディアで喧伝する「サクセスストーリー」とか、麻薬的にアドレナリンを分泌させる行け行けドンドンなやっちゃえ記事ばかりである。

アイディアだけで、現在売上ゼロなのに、現在の勤め先からの収入をなげうって起業するなど極めて危険だし、その状況はまったく変わっていない。

最近は、ネットのサービスを立ち上げてそこから起業というのが真っ先に思い浮かぶが、残念ながら過当競争で、数年前からもう満席である。ウェブサイトは一日あたり10億ページ以上のペースで増えている。そこに埋没されない合理的理由が、あなたのアイディアにはあるのか? あると断言したらその時点でちょっとヤバい人だろう。

もちろん、起業するのはもともとちょっとヤバい人というのもある。

私は今も昔も、大卒でなるべく規模の大きい会社に就職、これがいちばんいいと思っている。高卒で、中小企業でも、幸せに人生を送ることが出来る。手に職をつけて、組織に属して生活と家族の時間を分けて穏やかに暮らす方途はいくらでもある。そしてほとんどの人がそうする。そのコースから外れたらとんでもない負担とリスクに巻き込まれる。

リスクは、もちろん、ある可能性の振れ幅の大きさだから、大成功することもあるし、大失敗することもあるという意味。全否定するつもりはない。

問題は、メディア(インターネットメディアが特にそうだし、小金井市などはわざわざ税金で起業家をあおっている)が起業家を賞賛し、そうなるべきだとおもしろおかしく推奨しすぎてることだろう。

イケダハヤトとか、その典型だ。

もっともそうしたメディアの起業家万歳言説は、実際のところちょっとした「冒険譚」として、非現実的なファンタジーとして読むならまったく問題ない。実のところ、ほとんどの読者はそういうものとして読んでいるに過ぎないだろう。

各種起業セミナーに実際に足を運ぶようになったら注意が必要だろう。

実際10年以上前に会社を起こしてその売上で何とか喰っている私にいわせると、起業するにあたってあなたが行くべき最初の場所は、起業セミナーではなく、あなたの会社の預金残高を増やすための営業先だったり、外部委託する金を節約するためにプログラミングの本や経理の本を無料で読める公共図書館である。

そしてここで私は、世の中の企業支援サービスに感じる違和感を爆発させて、新しい、本当に支援となる企業支援サービスをひらめいたので書いておきたい。

・給食
・保育
・励まし(コーチング的な)

これだろう。

順番に書きたい。まず、給食。人間は考える葦、つまり養分を吸って別の物質に変換し排泄する生き物であるという本質をおろそかに出来ない。起業家はこれを真っ先に犠牲にして、心身の健康を利益活動に変換する。時間と金はトレードオフだからね。健康は、そのための質のよい時間(睡眠、食事など)をかけないと維持できない。

だから、栄養価の高い、メタボになりにくい食事を常に提供できる給食サービスをやりたい。

家事をやっている暇はない。なぜなら、ほとんどの起業家、それも途上国の人たちが、こうしたものを犠牲にとんでもない追い込みをかけてきている。

先進国では、家事も育児も、そして仕事もちゃんとやりましょうという価値観が浸透していて、起業家といえども、そうしたものを犠牲にすることは歓迎されない。とにかく家事や育児は外部委託できないと、結局起業もクソもないだろう。だから給食なんである。

次ぎ。保育。

いうまでもないが、起業家は、それを買う需要がなければ意味が無い。今日本は人口減少で黄昏れている。どんなサービスを作ろうが、若い旺盛な需要家がいなければ、金にならない。だから、社会全体が、子供を増やすことに自覚を持って取り組まないといけないと思う。私は4人も子供。しかし問題は、保育に時間を取られて、仕事がおろそかになってしまうということだ。私は魔法使いでもない。皆さんと同じ24時間しか無い。もちろん、保育と仕事、トレードオフになってる。だから、保育サービス。仕事場なんだけど、すぐ横で子供が安心してあそんでいられる、そういう環境を作らないとマズいだろう。そういうわけで、保育である。

最後、励まし(コーチング的な)


起業家は孤独になる。私も孤独。もちろん、最初の数年は夢中でやる。しかし、10年とか経つと、盛者必衰の法則に従いどんな会社も売上減少という危機に見舞われる。

その危機を克服するためには、起業家本人1名様お一人様の属人的な能力では解決不可能というのが私の結論だ。

私にとってこの励ましは、子供だったり、取引先の営業の人だったり。彼らは、もちろん私を励まそうと私と付き合っているわけではない。しかし私から見れば、彼らとのやりとりが励ましになり、何らかのヒントになる。特に取引先は、私の会社に存続してもらわないと困るわけだから、あの手この手で提案してくれるし、事業のモニタリングをしてアラートもしてくれる。こうした、家族や、第三者との関係が励ましになるが、残念ながら若い起業家には両方に欠ける。

そういうわけで、企業サービスとして、事業モニタリングを核とするPDCAサイクルの導入支援、分かりやすくいうと定性的励まし支援を思いついた。

ちなみに、この励ましには、なんと驚くべきことに経理税務申告支援サービスも含まれる。従来この領域は会計士や税理士が担ってきたが、そんなのにコストをかけられるはずがない。それに、会計ソフトがあれば本当に短時間で済ませられる。そのソフトの紹介と、国税庁電話相談サービスの使い方など説明する。これだけでも年間数十万円の経理コストの削減という有意な支援といえるだろう。

どうだろこれ。

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