正味3分の事務をやるのに子育てしながらだと7倍の21分かかった件

 通常はわずか3分で終わる事務。具体的には、ある書類を出力してスキャナで読み取り、サーバにアップしてメールで連絡するといったような内容である。書類を出力した時点でアラームが鳴った。子供の送迎の時間だ。徒歩1分くらいのところに、幼稚園の送迎バスが来る(子供が4人いるのでもうこれ、間を空けて12年以上やってる)。
 外は雨が降りそうな気配。ジャケットを着て、傘を持っていかなければ。ジャケットを着て傘を持って、外に出て自転車を出したところで幼稚園のIDカードを忘れたことに気が付き、家に戻る。IDカードを首に掛けていないと、子供を引き渡してもらえない。およそ40秒くらいそれでロスする。
 IDカードは家の決まった場所にあるのでそれを取って首に掛け再び出発。近所ではコーヒー屋台が出ていたので、そこでバスがくるまでのわずかな時間にコーヒーをテイクアウトで注文する。
 450円。本当は領収書が欲しかったのだが、いい感じにアナログを徹底し、炭火でお湯を沸かすコーヒー屋台のお姉さんにそれをいったら時間もかかるだろうし、何より無粋なので今回は諦めた。税引き後の所得からの支出になってしまう(領収書があれば、法人の費用になり、税引き前所得からの支出となる)。
 いよいよバスが来る。子供が降りる。いつもの保育士のお姉さん、あいかわらず疲労の色が。笑顔も薄く、「さようなら」。給料安いんだろうな。さて。子供はまだ年少なので、常に非定型のオファーをいってくる。今回は、自転車のチャイルドシートに座るのではなく、サドルの前のフレームに立って帰りたいと訴える。やむを得ずそうさせる。するとコーヒー屋台のお姉さんが注文したコーヒーをもって来てくれた。片手に激熱コーヒー。片手に子供がフレームに乗って不安定状態の自転車。突然の修羅場だ。こうした小さな判断の回数が、人間が1日にできる判断の総量を確実に消費していくことを私は知っている。
 徒歩1分の距離を、自転車にもかかわらずむしろ歩いたほうが早いほどの遅さで、1分以上掛けて帰る。
 家についたら、チャリのフレームが子供の靴の底に着いていた砂で汚れていることに気が付きげんなり。しかも子供の靴はだいぶくたびれていて、マジックテープが機能しなくなってる。買い換える時期だ(買い物リストに記入しなければ)。となると、サイズは何だろう、サイズをメモしたほうがいいのだろうか? 判断しないと。
 家に入ったあと、子供がなにやら手に持っている。家の前に生えていた雑草を摘んで水に浮かべるんだという(これはいつもお世話になっているベビーシッターさんのアイディア)。カップはこれでよかったのか。雑草を水に浮かべるコップとして、白い磁器の器を選んだが、透明のガラスコップのほうが良かったのかな(判断ミスか?)。
 帽子を脱がせて帽子掛けに掛ける。コートを脱いで、コート掛けに掛ける。次は手洗いをさせる。手洗いのあいだに、雑草を水に浮かべて子供に差し出す。
 コーヒーを、カップに移して、空いた紙コップを、子供がめざとく見つけ、風呂で遊びたいという。洗って風呂場に移動しておく。そうすれば、風呂に入ることをいつも面倒がって嫌がる子供のインセンティブになってあとが楽だという判断である(あ、また判断しちゃった)。
 手洗い後、名札を取って、幼稚園鞄の中に入れる。幼稚園鞄の中から、コップと汚れた箸、フォーク、スプーンを取り出して流しに入れる。これあとで洗おう(と、判断)。
 妻が、おやつのホットケーキを焼こうとしたのだが、フライパンが所定の位置にない。同居の母親に貸したままであることに気が付いて、別の階のキッチンにフライパンを取りに行く。
 これでようやく、元の事務所の席に着くことができた。ストップウォッチを見たら、最初の業務開始から、21分経っていた。首に掛けっぱなしのIDカードを、元合った場所に戻さないと。

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