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8月, 2016の投稿を表示しています

人工知能で消える仕事

最近、人工知能の進展が人々の仕事に与える影響について外国人ジャーナリストや専門家が書いた単行本を立て続けに三冊読みました。

セカンド・マシーン・エイジ限界費用ゼロ社会ロボットの脅威 昨今のビッグデータを活用した人工知能の「ディープ・ラーニング」により、たとえば膨大な医学や法律の文献や道路交通情報から適切な問題解決の回答を導き出したりできるようになってきたというのが、まあこの界隈の話題の肝なんです。

これまで人間がやらなければダメだろうとされてきた、あらゆる場面で人工知能が人にとってかわる蓋然性が発現しています。

微妙に方法を変える実験を繰り返して数字を取る、熟練した放射線科医でも難しいマンモグラフィーの画像から微細な癌を見つける。ある企業で、係争中の訴訟事件にまつわる書類を、膨大な量の電子メールや社内電子データから見つける、学生が書いた英作文の回答を添削するなどです。つまり、インプットの形式が不定型でも、ブラックホールのごとく人工知能にぶち込むと、はいこれでーすと解を、あるいはかなり絞られた候補の解を人間に示してくれます。

いますぐどうのこうのと言うことではもちろんありませんが、「断絶的破壊」といって、テクノロジーがある日突然、人々のある種の活動の持続性を強制的に止めると言うことが予見されているのです。

さて、私がへーっと思ったのが、大学レベルの高度な授業をインターネットを通じ無料公開する「MOOC(ムーク=Massive Open Online Course)」のことです。これは、2012年頃アメリカではじまりました。誰でもネット接続環境があれば、一流大学の講義を無料で動画で見られるとあって、学問の民主化といわれて世界的に話題になりました。2013年頃、ダメだなこれ、といわれて、一部の大学は公開講座をやめたりしているんです。

どうしてMOOCはこんな短い間にダメになったんでしょうか? それにはふたつ理由があります。

一流大学の講義を受けるほどの知性の持ち主しか、そもそもこうした動画を視聴することができない(飽きる、面倒、興味がない)=つまり知性の民主化は起こらない一流大学は、年間400万ドル以上払う通学のお客様に出すのと同じ「履修証明書」を、単に無料動画を見た人に出すわけにはいかない(大学のブランドイメージの低下につながる) 最初の理由についてですが、MOOC、私も…

脳科学に基づく正しい人生の送り方

結婚はした方がよい よく、悲しみのあまり「胸が痛い」という表現がある。通常脳内では、全身の諸々の痛みを抑える物質が分泌されており、痛みは感じないで済んでいる。ところが親との別離など激烈な体験により、この物質が分泌されなくなると、文字通り「痛み」を覚えるようにできているらしい。
親との分離は、成長するにしたがい、社会関係との分離へと移行する。成長したら、今度は社会とのつながりを持っていることにより、痛みを感じないで済む。
極論すると、人間は社会とのつながりを持てなかったり、失ったらば、脳は「痛み」という文字通りの罰を与えるようになっている。社会とのつながりとはもちろん家族のことである。家族=社会であり、会社や学校は二義的で一時的なものである。人生の大部分においてまずは家族=社会である。
Amazonの原住民も、家族単位で生活している。彼らがそうしているのは、何もAERAの結婚のコスパ特集を読んで、やっぱり結婚したほうがコスパがいいからそうしているのではない。本能的にそうすることが本能的に設定されているからである。
脳科学を読むと、結婚して家族を持つことは、四の五のいう前にまずは脳が発動する「罰」を封じ込めるという点で、必須である。
昨今結婚できない(しない)人が増えている。そういう人たちは、結婚に代わる愛着の対象を獲得すればよいだろう。それこそ仕事(会社ではなく、仕事そのものに対する愛着でないと。会社は裏切るが仕事は取り組むだけ満足感を得られる)でもよいし、地域の集まりやコミュニティーでもよい。ミニカー集めでもいいかもしれない。マラソンでもいいだろう。脳が罰を発動する隙を与えなければいい。
いちばんよくないのは、故郷の家族と離れ、寂しさを封印して、しかも社会の中でいかなる居場所も見つけられない非正規労働の単身者である。パニック発作のようなものが起こって、ドツボにはまりやすい。
SNSはやめて、自分の脳を上手に使う 私はよく、家事育児がたいへんだとぼやいている。そのぼやきを社会のせいにしたりして、SNSにも熱心に書き込む。この行為は左脳の仕業で、私の脳の健全な運用において一利もない。つまり人生にとってメリットがまったくない。
人間は、自分の心の中で「台所片付けよう」という内的発話をきっかけに台所片付けに必要な動作記憶のレパートリーを直ちに呼び出して実際に筋肉を動かす…

新生銀行他行振り込み手数料5回まで無料にする法2016年版

もともと大昔は、新生銀行は他行振り込み手数料がなんと月5回まで無料だった。私もそれでわざわざこの銀行に口座を開設した。
 私は毎月他行振り込みが多いので重宝していたのだが、あるときから1回しかできなくなってしまった。数年前から。
 ところが最近、新生銀行のスマートカードローンプラスという消費者金融サービスを利用し、毎月20日時点でご利用残高が1円以上であれば、翌々月は、5回まで振込手数料が無料になるということが分かった。
 スマートカードローンプラスは要は借金だから、14.8パーセントという鬼のような金利が付く。残高スライドリボルビング払いという、なるべく残高を減らさないような返済のしくみで、銀行側にかなりたくさんの利息が落ちるように巧みに商品が設計されている。借りる側から見ると、毎月の返済額はわずかで済むとメリットのように書いてあるが、なかなか残高が減らないために、利息が非常に高く付くという合法的な「詐欺」商品である。従って、このスマートカードローンプラスを、この商品の本来的な用途(つまり借金)で利用するのは絶対におすすめできない。そのような事態に至ってしまったら、消費行動を見直すべきだろう。使途が生活費ならば、借りる前に役所に生活保護の相談に行ったほうがいい。
 借金ではなく、あくまで毎月20日に借入残高1円という状態を作り、毎月5回までの他行振り込み手数料無料を獲得するという目的のために、このスマートカードローンプラスを利用する。
 その方法だが、18日くらいまでに、スマートカードローンプラスを申込みして最低利用金額の1万円を申し込む。借金の申込みなので、年収、勤め先、勤め先電話番号、諸々を銀行に開示する必要がある。そして自宅と勤め先に電話がかかってくるし。免許証の画像も送信しなければならない。非常に不愉快な経験である。
 しかし、申し込んだ翌日には本当に1万円が私の新生銀行の口座に振り込まれていたので驚いた。簡単に借金地獄に入れる。手続きの面倒くささは、子供の教育費の支援を自治体から受ける際にくらべるとはるかに楽だ。まったく、政府自治体の支援も、これくらいスマートにやってもらえたらいいのに!!
 それで、翌日にはスマートカードローンプラスの会員番号がメールで届くので、その情報その他を利用して、スマートカードローンプラスにログインする。すると借入残高は10…

アフガニスタン。妻を金で買う国と日本のモラトリアム

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ソニータ アフガニスタン難民 少女ラッパーの物語(発掘アジアドキュメンタリー イラン/ドイツ/スイス共同制作)を観た(NHK BS)。
 アフガニスタンでは、たとえば男の子と女の子がいる家庭の場合、女の子を男に結婚させる。すると、100万円程度の「結納金」がもらえる。男は女を選び放題である。女のほうには一切の決定権がない。女は、生殖のための家事育児奴隷として売買の対象になっている。
 男の子が嫁を「買う」ために、姉妹がいると助かる。その女の子を売った金を、今度は女の子を買う結納金に充てられる。
 ソニータは、アフガニスタンからイランに逃れてきた難民の少女で、15歳。アフガニスタンに残してきた母親が、娘の売り先に目処が付いたからと、娘を連れ戻しに来る。母親は娘を商品のように売り渡すことに何の躊躇も無いし、習慣だからといって頑として譲らない。
 先進国は、文明というのは、ソニータのような境遇の少女をひとりでも減らすことに注力する義務があると思う。人間を人間扱いすることが文明の基本である。
 ソニータを取材したドキュメンタリーチームは、この母親に2000ドル支払って、半年の猶予を得る。ソニータはその間に自分のラップのミュージックビデオをユーチューブにアップ。これを見たアメリカのアフガン難民支援の学校関係者から声がかかり、奨学金を得てアメリカに渡る。



 この番組では99パーセント、イラン人やアフガン人が写っている。しかし、番組の最後に、カリフォルニアのライブハウスで、アメリカ人観客を前にソニータがラップを披露する場面がある。そこで一瞬だけ、アメリカ人たちが写る。そのとき、自分は、アメリカ人の側の人間で本当によかったと心から思った。
 しかし、自民党の憲法草案をよく見ると、結局文明を後退させて、アフガンみたいに殺伐とした非人間的な国家像が浮かび上がってくる。国家は家族なんて面倒見ない。いざとなれば、いつでも好きなように国民の権利を制限できる。そういうことを書いてある自民党の憲法草案はクソだ。自民党憲法草案などクソ以下で、まったくゴキブリすらむしろ美しいほどである。あんなのを標榜しているクソ政党を支持する地方の農民たちや、都会の地主層ってのはもはや文明人とはいえない。バカだ。クソバカ。本当にあり得ない。きっと、日本の地方も、じつはアフガニスタンのような感じなのだろう。貧しい家…