新生銀行他行振り込み手数料5回まで無料にする法2016年版

 もともと大昔は、新生銀行は他行振り込み手数料がなんと月5回まで無料だった。私もそれでわざわざこの銀行に口座を開設した。
 私は毎月他行振り込みが多いので重宝していたのだが、あるときから1回しかできなくなってしまった。数年前から。
 ところが最近、新生銀行のスマートカードローンプラスという消費者金融サービスを利用し、毎月20日時点でご利用残高が1円以上であれば、翌々月は、5回まで振込手数料が無料になるということが分かった。
 スマートカードローンプラスは要は借金だから、14.8パーセントという鬼のような金利が付く。残高スライドリボルビング払いという、なるべく残高を減らさないような返済のしくみで、銀行側にかなりたくさんの利息が落ちるように巧みに商品が設計されている。借りる側から見ると、毎月の返済額はわずかで済むとメリットのように書いてあるが、なかなか残高が減らないために、利息が非常に高く付くという合法的な「詐欺」商品である。従って、このスマートカードローンプラスを、この商品の本来的な用途(つまり借金)で利用するのは絶対におすすめできない。そのような事態に至ってしまったら、消費行動を見直すべきだろう。使途が生活費ならば、借りる前に役所に生活保護の相談に行ったほうがいい。
 借金ではなく、あくまで毎月20日に借入残高1円という状態を作り、毎月5回までの他行振り込み手数料無料を獲得するという目的のために、このスマートカードローンプラスを利用する。
 その方法だが、18日くらいまでに、スマートカードローンプラスを申込みして最低利用金額の1万円を申し込む。借金の申込みなので、年収、勤め先、勤め先電話番号、諸々を銀行に開示する必要がある。そして自宅と勤め先に電話がかかってくるし。免許証の画像も送信しなければならない。非常に不愉快な経験である。
 しかし、申し込んだ翌日には本当に1万円が私の新生銀行の口座に振り込まれていたので驚いた。簡単に借金地獄に入れる。手続きの面倒くささは、子供の教育費の支援を自治体から受ける際にくらべるとはるかに楽だ。まったく、政府自治体の支援も、これくらいスマートにやってもらえたらいいのに!!
 それで、翌日にはスマートカードローンプラスの会員番号がメールで届くので、その情報その他を利用して、スマートカードローンプラスにログインする。すると借入残高は10004円とある。4円は金利。すぐに1円を残して、残りの元利合計10003円を返済してしまう(自分の新生銀行の口座から振り替えられる)。翌日にもかかわらず、4円も利息が付いていて萎える。しかし、他行振り込み手数料は一行あたり、一番安い昭和信金でも108円かかる。これが5回分無料つまり540円のメリットがある。従って4円くらいなんということもない。この4円だが以下の計算式で求められる。
 10000×14.8%(金利)÷365=4.0547
 このように、14.8%の金利の借金1万円は一日4円の利息が付くことが分かる。
 さて、これで20日に残高1円という状態を作り出せた。ではこの1円はどうなるかというと、毎月28日に自動的に新生銀行の自分の口座から返済される(28日というのは自分で決められる)。自動返済額は、例の残高スライドリボルビング方式とやらで、残高10万円以下は3000円、残高が3000円以下の場合は全額、と決まっている。だから、28日になったら1円も返済されて、借金の借入残高はゼロになる。
 翌月の20日までに、再び同じように1万円を借りて、振り込まれたらすぐ、1円を残して返済する。この作業を毎月繰り返して、540円のメリットを得続けることができるし、借金も残らない。
 540円といえば、格安スマホのデータ通信契約で、2ギガ程度は十分契約できそうだ。スマホからももちろん手続きできるので、手持ちのスマホをこのように利用してチマチマ節約するのがよいだろう。
 面倒くさいこのようなことを続ける意味はあるのだろうか?
 もちろんある。金銭的な意味は確かに少ないが、金を借りる危険性を認識し、節約の実践家であることを毎月自己確認する意味はかなり大きい。
 新生銀行に、このような使い方は「あり」なのか電話で聞いたら十分ありだという。なぜなら、他行振り込みのために利用者は一時的にであれ口座残高を増やすわけだから。そういうふうに言っていた。
 もちろん実際のところ、ほとんどの消費者はこれで借金にずぶずぶにハマり、銀行は利息で大もうけできるということを経験則で知っているからやっているに決まっている。
 ちなみに新生銀行は、コンビニATM入出金利用料は原則いつでもいくらでも無料。これはスマートカードローンプラスを利用していなくても無料。他のネット銀行と違い、未成年でも口座を開設できる。
 最後に、くどいようだがこの裏技は十分気をつけてやってもらいたい。これは、借金だ。あなたが大丈夫と思っても、借金の罠は手強い。借金を申し込むと、自分の預金口座にお金が振り込まれる。するとちょっとアドレナリンが分泌され、なにかスゴい得した気分になってしまうかもしれない。あなたは、借金できたら、気が大きくなって、それを消費に回したり、遊びに使ってしまいそうですか? または、過去に借金してそういうことしたことある? そういう人は絶対にスマートカードローンプラスの利用はやめろ。借金にハマるかどうかは、他の薬物やアルコールのアディクションと同様、心療内科で専門の知見が蓄積されている。540円を節約する以前に、いったん心療内科またはカウンセリングを受けた方がよいだろう。

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