日本最大の問題、それは世代間の偏り

ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみ氏のブログの「平等に貧しくなろう」という上野千鶴子氏の意見の正しさについてを読んでください。

私もFPとして前々から日本の大問題は世代間の富の偏在、具体的には高齢者にばかり富が集まって若者は制度的に搾取される一方であるという点です。

このブログのタイトル画像の背景にもしているほどです。

日本はもちろん、憲法で財産権は基本的人権のひとつとして尊重されるべきものになっています。年金だって、長年はたらいてきた高齢者たちからすれば、「積み立ててきた自分の財産」(本当は賦課方式なので、積み立ててきたのではなく、いまの現役世代からもらっているに過ぎない)なのだから、これを取り上げたり減らすなどあり得ないと思っているのは自然です。制度を法律で作る政治家たちも高齢者から選ばれているため、年金をばっさり減らしたり、高齢者の資産を若者に再分配するなどというのは思いも寄らないことでしょう。

しかしこの状況こそ若者が圧倒的に搾取されている構造なのです。

税収のメインは所得税、法人税、消費税であり、いずれも現役世代の労働の付加価値に対して課せられる税金です(消費税は支出ですが支出は当然現役世代の方が大きいのです)。

高齢者は日本の金融資産1700兆円の過半数を持っているとされています。こうした金融資産への課税はたとえば相続税等ですが、国の税収の柱とはとうていいえません。

税制から見ても、数が減る一方の若者の労働から、増える一方の高齢者に一律支払われる年金や医療費でどんどん吸い上げられている構図です。

私はこれは、政治家も、(もはや高齢者しか購読しなくなった)新聞メディアも、もちろん忖度に夢中な官僚も、つまり日本のメインの権力者たちにとっては不都合な真実なので、話題として積極的に語りません。

しかし、だからこそ私は声を大にしていいたいです。

若い人が、子どもを産み育てやすい社会構造に転換しないと、たいへんなことになると。

いま、日本で子育てしようとしたら、それも働いて得る収入で子どもを育てようとしたら、本当にたいへんです。国は増え続ける高齢者向けの社会保障費で、子育て世帯への再分配は構造的に、つねに及び腰です(前述の通り)。待機児童も、毎年毎年解決される見通しはありません。地方自治体の議員たちは、待機児童など問題としてみていません。やる気がないのです。本当に。

その結果、週のうち一日は高齢者の年金や社会保障費に取られてしまい、残りは住宅費(これまた高齢者がオーナーの賃貸物件だったりする)と食費となぜか高騰する大学授業料のための積み立てなどに消え、貯金をする余裕はありません。しかも、働くっていったって、子どもがいる場合は誰が面倒を見るのでしょうか?保育園はいっぱいで預け先もないというのに?

若者ばかりを搾取するいまの税と社会保障の構造を放置してはいけないと思います。

このまま行くと日本はどうなるか? ハードランディングです。それは、この若者搾取型の社会構造がなにかの拍子に経済に悪影響を及ぼしはじめることからはじまるでしょう。国債の金利や円の価値に悪影響をもたらし、失業者が激増。当然、若者の労働からかすめ取っていた年金制度も破たんします。生活保護受給者が激増して地方財政も相次いで破たん。最後は暴徒化した若者によって内戦が起こり、たくさんの死傷者が出る事態です。

円が大暴落しますから、当然インフレに陥ります。インフレになれば、高齢者がため込んでいた円建て資産は紙くず同然。

こうした事態で唯一笑いが止まらなくなる身分の人がいます。それは誰だと思いますか。財務省の官僚でしょう。円の価値が暴落していちばん得をするのは、国債の債務者、つまり日本政府なのです。借金がほとんどゼロになってしまうのです。

そうなったら彼らは得意の英語でも何でも使って海外に引っ越してしまうかもしれません。

私は人間なんて、まったく不完全で、犬や猿と変わらない知性しか働かせていないのがほとんどだと思います。私だって寝たり飯を食ってなにもしないで暮らしていくのがいちばんだとおもっているのです。

いや、人間は合理的で、知的で、それ故文明もここまで発展してきた、それはもちろんそうですが、じゃあ、あなたはどんな貢献をしているんですか。私はしていませんが?その文明に。文明に貢献するような人間なんて滅多にいません。ニーチェが言う超人はいないんです。だから哲学者がテーマにするんです。

月が地球にぶつかった隕石から生まれて、はじめてこの地球に四季が生まれ、穏やかな自然のもとで生命が誕生しました。イヤだから、なにかを敬えとか、かけがえない地球だ大切にとか、四季折々の美しさをどうのこうのと上から目線の陳腐な説教をいうのではもちろんありません。そうじゃなくて、むしろ逆。人間の存在、地球の存在、まったくもってこれまぐれで、ほとんど「事故」の結果に過ぎないっていいたいです。おまけに地球という星ひとつとったって、星の数がいまこの宇宙で分かっているだけでもう単位をあらわす漢字が見たこともないほどの数だというんです。かけがえのない地球なんて大嘘で、いくらでもあっておかしくない、単に見えていないだけなんです。

とにかくすべてはまったく偶然だということです。じつはほとんどアノミー状態なのがあたり前で、なんの理由も必然も運命もない。宇宙の、ちょっとした奇跡、揺らぎのなかで、ふと生まれてきたのが人類なのです。

もはや破たんが自明の社会制度を直視できないで、現状維持にきゅうきゅうとする高齢者や若者。保守的で排外主義的な書籍や言説にカタルシスを得る大人たち。

そういう人たちは、ためしに、35億年ほど前のこの宇宙の大スペクトラムに思いをはせてみてはどうでしょうか? 年金の破たんなんてそれにくらべたら、っておおらかな気持ちになりませんか?

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