ノーベル経済学賞受賞者の理論「安定マッチング」とは?

いま日本の課題のひとつは、少子高齢化の進展に伴う、社会保障費の増大である。

少子化の原因は、婚姻数が減っている。生涯非婚率も上昇を続けている。しかし、若者の多くは、将来は結婚したいと思っているようである。

婚活という言葉も生まれ、合コンや出会いのパーティーは日夜様々な場所で、民間や行政機関によってさえ、開催されている。

ところが、大枠としては少子高齢化は先進国共通の問題として定着しており、一挙解決というのは私は目下ベーシックインカムくらいしか思い当たらない。

ところが、今日「オイコノミア」で、くっつきの経済学とかいう妙なテーマを見て驚いた。

人と人をくっつける(結婚にせよ就職にせよ何でも)にあたっては、すでにノーベル経済学賞を受賞した立派なアルゴリズムが存在していた。

それは、このページを詳しくは見てほしいが、要は、マッチングの結果決まったパートナーに対する満足度(納得感)が最大化すること、そして、そのパートナー以外の人のところに行く(不倫など)ことの利益が、そうしない利益を常に下回ることができる、そういう理論である。

通常は、パーティーでちょこっとしゃべって、最後に、意中の人のところに行って「お願いします」と頭を下げ、女性がその中から選んでカップル成立となる。それに対し、安定マッチングの場合はいったん、女性が候補者の中からひとりをキープしておく。

男性は、すべての女性参加者を、好きな順に並べて、順番に告白していく。断られたら、次の女性のところに行く。それをキープされるまで繰り返す。

すべての男性が「キープ」された状態になるまでこれを繰り返す。

すると、女性のほうとしては、次々告白された中から、キープを次々交換することで、自分に好意を寄せている人のうちもっとも順位の高い人を選ぶことができている。一方男性は、自分を断らなかった人のうち、当初の順位の最も高いひととカップリングできていることになる。

これだと、不倫をして、カップリング相手以外の、より順位の高い女性に、あらためていいよろうという誘因は働かない(なぜなら結局その相手には1度断られているので、また断られることは分かっている)。

すべてのお見合いパーティーはこの方法をとるべきだと思う。なぜ、この方法が採用されないのかまったく理解に苦しむが、理由もなくはない。男性によっては、好きな女性が、その参加者のうち、たとえば上位三名しかいないと言うこともあろう。その三人以外は、男性としては絶対に嫌だというこだわりである。そういう男性のこだわりは、この理屈だと無視されてしまう。たとえば、その男性が非モテで、7番目とか、10番目の女性としかカップリングできなかった場合、彼は、その関係を持続させようとは思わないだろう。見合いの会場では成立しても、意味がなくなる。

これはもちろん、女性の側にも当てはまる。好みのイケメンが他のよりかわいい女性のところでキープされてしまえば、自分のところに好みの男性は来ない。妥協の産物とカップルになったところで、その関係をあたためて結婚までしようとする「理由」がはたしてどれだけあるのだろう?

となるとぜんぜん意味ないな。だいたいそうだろう、婚活パーティーで、この人とぜひというのはせいぜいひとりか二人しか見当たらないし、そういう人でないと関係を続けようとも思えない。「納得感あるカップリング」がその場では成立したとしても、「また別のパーティーではどうなのか?」という風に気になってしまうのが人情だろう。いわゆる隣の芝は青いというヤツ。いくらマッチングの理論が優れていても隣の芝は青い理論にあっさり凌駕されてしまったではないか? 隣の芝は青いという理屈は、ノーベル賞は受賞できなかったかもしれないが、現実社会ではより大きな影響力があるようだ。

とほほ! ノーベル賞の理論も少子化には打つ手がない。

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