コスタリカに学ぶ。定時に帰る。

コスタリカという国は軍隊を持たないと憲法に書いてある、珍しい国である。日本もそうだけど、実際には世界でも有数の軍備を持っている。アメリカというヤンキーに脅かされて、基地も置くし、武器も毎年バンバン買わないといけない。

コスタリカが力を入れているのは、教育だという。兵士を教師に置き換えて、教師がとても多いそう。うらやましい。

まあ隣の芝は青く映るわけで、いろいろ問題も抱えているらしいのだが、世界でも数少ない、戦争をしない国つながりということでこれからも注意深く見守っていきたい。

日本は教育にかける国家予算規模は、OECD加盟国では最下位である。その結果、子供の教育にかかるコストの多くを、家計が担うことになっている。私は4人も子供がいるので、日々その大変さ、苦労、理不尽さを身に染みて感じているところである。

私の方法は、通勤しなきゃならない仕事(雇われ仕事)をやめて、それだったら子供を家で育てていようということである。金がないのなら、政府に正直に申告すれば、それなりの手当てはもらえる。累進課税なので税金も少ない。貧乏でもいいから、しっかり家で子育てをすると正々堂々と申告すれば、そこそこの「黄金の羽根」は落ちている。

この日本で、一番まずいのは、雇われ身分で、時間貧乏になることだ。

今日、夜8時過ぎに、アマゾンの荷物を届けてきたドライバーが朝も来たと思って、勤務時間はどうなっているのかを聞いてみた。すると、朝8時から、大体夜10時前までは拘束されるという。週5日、大体そんな感じだという。

これでは、お金は稼げるとしても、自分の時間、ましてや子育てにかけられる時間などありえない。

政府はこうした現場の状況を把握しているのだろうか? 個々の企業に介入するのは社会主義国のお家芸としても、最近では賃上げを直接頼んだりしている。正直、賃上げ程度では何も変わらない(やらないよりはましかも知らんが、それで何かをやったとドヤられても困る)。

政府は、形式的な、パフォーマンスに過ぎない賃上げよりも、実効性のある罰則付きの労働法の改正を全力で急ぐべきだろう。定時過ぎまで従業員を働かせた経営者はことごとく逮捕するとか。

定時で帰るってのは本当に難しい。私ももう、20年近く前のことだが、内定したあるメーカー。新卒1週間くらいで、定時を30分とか過ぎるまで、だれ一人帰らないフロアの様子に、一人吐き気をもよおすようになった。くそばかだ、こいつら。しかも、その30分について、誰一人残業代を申請していない。ありえない! 犯罪集団に入ってしまった!

こいつらには、プライベートに楽しめるようなことは何一つないに違いない。殺風景な家に帰るくらいなら、オフィスにいる若いOLをいじっていたほうが楽しいんだろう。きもい!

それで私は、自分の時間を一分でもタダで渡すつもりがなかったので(当たり前だ)、定時で真っ先に帰ったのだが、さすがに、完全にアスペルガーでもないので、新卒の私が定時と同時に「お疲れさま」と席を立って帰るときの微妙な「空気」を感じないわけがない。同僚、先輩、課長、部長、役員、みんないるのに、新卒の私だけ一番に退社するのである。その時の何とも言えない「気まずさ」は、今でもものすごくはっきりと思い出すことができる。

しかしそんなのは単なるピアプレッシャー(同調圧力)の効果のためであって、気まずさはあくまで気まずさ以上でも気まずさ以下でもなかった。違法でも何でもない。

日本の就労問題で、最大の問題は、サービス残業に対する鈍感さだと私は思っている。法律や契約なんてまるで無視。みんないるから、自分も残る。いやそれって、原始人じゃん。いやそれはいいすぎか。せいぜい農耕時代までで、終わってない?進化が。

そこだけ進化が止まってるっていうのがおかしいし、だめだと思ってる。そんなんだったら、こんな社会にいたくないです。

さて、時間が雇われ労働に奪われている限り、自分の人生を生きるということにはならないと思う。もちろん、そうしたライフスタイルこそ我が意を得たり、理想のキャリアだと思っているのなら結構だが、残念ながら間違っている。たとえ、一分でも、誰が貴重な自分の人生の時間をみすみす他人にあげるかっての。あげないよ。

アマゾンの荷物を受け取りながら、ジェフ・ベソスが、富の多くをタックスヘブンに移して合法的に税逃れをしていることを思い出した。奴は、ヤマト運輸のドライバーの福利厚生のためには、一円も税金を払いたいとは思っていない。結局、ドライバーたちは、自分たちで何とかしなければならないし、そのための原資は、残念ながら彼らの努力や苦労とは無関係に、日々ものすごい勢いでタックスヘブンへと吸い上げられている。

こうした現実があるので、私はドライバーに提案してみた。

「ヤマト運輸の8万人の社員が、全員で、一斉にある日仕事をやめて定時で帰ってごらんよ」

彼は嬉しそうに笑ってくれた。少しの気晴らしになったのだったらうれしい。

ちなみに冒頭のメーカーには私は半年しかいなかった。その間、会社は私を経理の学校に通わせてくれた。授業料会社持ちで。定時で会社を出ないと、学校に間に合わないからと、「もう時間じゃないのか」と出やすい雰囲気を作ってくれた。今思えば、もう一度入り直したいくらいいい会社で、心から感謝している。その後は好きな出版の仕事に転職し、サービス残業し放題でもまったく苦痛じゃなかった。あははー。

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